壁に書いた落書きがひとりでに動き出したように思えた5才の夏のこと

僕はあの時、びっくりして



おかあさーん!



おかあさーん!!



おかあさーん!!!



ってそんなふうに必死に呼んだよ。



急いで階段を駆け上がった僕は家のドアノブに手をかけて、
開けようとした瞬間…

 
ツルン


そんな吹き出し
僕の手とドアノブの間に挿入されていたよ。



すごい勢いで階段を転がって落っこちてしまった僕は
オシリが異様に膨らんでいることに気づいたよ。



思えば、あれが人生初であって最後のウンチのお漏らしだったなあ…



それからの階段上がるときの、下半身の重さは異常だったんだぞ。



さっき壁に描いた落書きが動いたことを
誰かに知らせる事なんてそっちのけになってたよ…



伝えたいこと
隠したいこと
そいつらが5分間で一度に起こるんだもの…



落書きの話をしたら、
興奮のあまり間違えてお漏らしの話しちゃうかと思ったよ。



でもすごかったんだ…
あの落書きが動いてたのは確かだった。




僕はいつも拓ちゃん(幼馴染)と
虫取りに出かけて体中を蚊に刺されたり、


お山公園(自分たちで命名)で
棒を振り回しながら探検したり、


大きな水溜りの中で自転車を
思いっきりこいで水しぶきのシャワー浴びたり、


団地のみんなでやる肝試しのお化け役の人のチン○ンを思いっきり蹴っ飛ばしたり、


ミニ四駆のボディーを染めるスプレーで金色のカマキリを作り出したり


大好きなサッカーチップスのおまけのカードを集めたり、
牛乳キャップでメンコしたり、


それをまとめた宝箱をくくって排水口付近でいたずらしたり、


幼稚園バスで先頭争いに負けて、
あごをぶつけて3針?くらい縫ったり、


雨にぬれたアスファルトの匂いが好きだったから、
雨の日に家を飛び出してアスファルトにへばりついたり、


ベランダから大声出して、いろんな人が手を振ってくれたり


すっごく高い塀の上を危ないつり橋を渡るかのように
真剣な顔をして舌を出しながら必死にバランスとったり、



木曜日19時くらいに来るアイスクリーム屋さんのバスの音楽に耳を傾けたり、


豆腐屋さんのラッパの音にあわせてエアーウォーターガン(水鉄砲)を撃ったり、


夜にたまに聞けるお父さんのオリジナルのおとぎ話で
登場人物が僕と弟だったり


・・・・


もっとたくさんある…
とにかく今まで書いたことは全部5才の頃に見た僕の家の周りで起きた出来事さ。



僕にはこんな思い出がたくさんある。公道に出なくたって、
団地中だけで起きた出来事なのにこんなに出てくる。。。



こんな景色僕にだけしかないよ。
僕しか見てこなかったんだ。



本当に素敵な思い出だ!



今じゃ、5才の頃の僕を何千倍もの距離を動けるようになったのに、
なんだろう…



全然あの頃みたいな景色が無いんだ。



あ!
君と二人乗りして見た景色はそりゃあもう最高だったけどね。


また見たいなあ…




僕はこういう景色をこれからたくさん落書きしていきたいって思うな。








戦争とか銭湯とか船長とか閃光とか



似たような言葉はたくさんあるし、
僕を迷わせる悪い言葉もたくさんある・・・



でも僕は今やっていることは間違ってないと思う。



こういう話をうんうんってうなずいてくれる人と、
僕は結婚したいな。



そんな僕、新宿LOFTという大きな魔物と5月11日は対戦するんだ。


2010年5月11日(火)

OPEN 18:00
START 18:30

タイトル 舞伎町事“変”
前売り\2,000
当日 \2,500

20:30〜21:00 坂本移動どうぶつ園
21:10〜21:40 変装少年





今ひそかに計画しているものがある。


サニーデイサービスの曽我部さんに習って、
生中継で映像つきのネットラジオみたいなことをやろうと思ってるんだ。



まだライブ見てない人が
僕がどんな人間なのかすべてさらけ出すようなラヂオをやりたいって思ってるよ。


とにかく僕は一生落書きだけして生きていたいんだ。
キラキラとずっとしていたい。



子供に僕もおとぎ話してあげられるかな…



http://www.youtube.com/v/_8HCE88IvKs



http://www.youtube.com/v/K93TdlTyy7M