目の前飛んでく手紙

青春の苦い思い出のひとつに
「手紙渡しのポジションを全うした」
っていうのがある!!

中学生の頃なんて、それによる精神的ダメージを考えてお金もらいたいくらいだよ。

俺の隣の席にはかわいい女の子だった。
とても明るい子で俺はいつも彼女の行動を目で追ってしまっていた。いちいちかわいいんだちくしょう…

たまに話しかけてくれるんだけど、
二回くらいキャッチボールしていただいてそれで終わりって感じで…
俺は好きだよ君の事とっても…

伝わらない伝えられない。
伝えられたらいいなあ、いつも言葉を飲み込んで君の横顔とか机の落書きとか盗み見してた!

そんな君が授業中に肩を優しくとんとたたいてくれて、耳うちのポーズとってくれて…
世界がグニャリと曲がっていって、穴みたいなところに落ちるみたいだった。ドキドキが大きくてバレそうなくらい。

一瞬の間だけだったけど幸せだった。

「これ、望月くんの隣の〜くんに渡してくれる?!」

俺はその日以降、彼女と〜くんの手紙渡しの任務を傷つきながらやってのけた。

とっても痛くて、でもこんな形でしか君と関わることができなかったんだ。

トキメキだよ。ありがとう。


今になって手紙をもらったりして、
とっても嬉しい。手紙はあったかいよ。
文字が君だよ!!