僕のTシャツには星屑が散らばっている

今日シャワーを浴びていたら、そこからもう一人の僕が飛び出してきて、何か一言を囁きながら流れていったんだ。


それは


頑張るな


そういうふうに聞こえた気がした。


僕はハッとして急いで排水溝を覗き込んだけども、やっぱりそこには何も無かったし、どんなに少ない脳みそを振り絞ってもその言葉の意味がわからなかった。


そしてこれからもその意味がわかるのかは謎だ。


ただあの小さいもう一人の僕が何か重要なことを言い残していったことは確かなんだ!それは僕にもわかる。


晴天の霹靂チックな出来事が起きない限り僕に理解することは不可能なんだ。



僕はシャワーを浴びた後、どうも頭がぐちゃぐちゃになってしまって、とにかくジャージ姿で外に飛び出していた。


家の近くの小学校を見ると電気が消えている。


僕の周りには明るいところが無かった。
僕の進む道はまっくらだ!!


いっつも真っ暗なんだよな。
もう怖くて怖くてどうしようもないくらい真っ暗なんだ。


目が回ってしまって、僕はアスファルトに横になって、


僕は何があってももうここから動かないぞ!
そんなチンチクリンなことを考えながら、ゆっくり空とご対面させてもらった!


もし車が来ても僕は絶対に動かないときめていたんだよ。
いやー、勝手な人間だな。


鼻水がたれて、そのまま僕を気持ちのいいところに連れて行ってもらいたかったけども、少ししてまた歩いて草むらまで行ったんだ。


頭の整理がつかないときは僕はこの草むらで、一生懸命に生えた雑草をブチリと抜くことで精神の均衡を保つ。


ここは僕にとって安らぎの場所でもあるんだよ。


落ち着いて、またシャワー浴びて今、この部屋で一人ぼっち松任谷由美を聴きながら生きてる…


目の前のTシャツの星屑を数えていたら、あのクラスのアイドルは素敵な夜を迎えているのかなあなんて考えたり。


そんな僕はまた寂しくなってまた草むらに行きたい気分だよ。


守ってあげたい…


僕は君のすべてを守ってあげたい!


僕以外の誰にも出来ないことを、僕は出来るからさ。


自信を持ってそれだけは言いたいな。





〜色のない街〜


君の声が聞こえる

僕頭おかしいのかな

君の声が聞こえる

僕頭おかしいのかな


君の町は夕暮れオレンジさ

桃色の匂いをたどってきた

胸がはちきれる水色さ

瞳が真っ黒になってしまう


白昼夢の幻の僕らを

喜劇と悲劇とロマンチックな映画と


君の声が聞こえる

僕頭おかしいのかな

君の声が聞こえる

僕頭おかしいのかな


歩く僕の気持ちブルーさ

黒いTシャツ覗けオヘソ

背を向ける校舎は灰色

真っ赤にほほを染めてしまう


白昼夢の幻の僕らを

喜劇と悲劇とロマンチックな映画と


君の声が聞こえる

僕頭おかしいのかな

君の声が聞こえる

僕頭おかしいのかな





うーん、歌のセンスは無いけど気持ちが伝えられるかもしれない!


これにメロディをつけて僕は血を吐きながら歌いたい…


真っ赤な血を吐きながら…




おーい!
もう一人の僕!


頑張るなってどういうことだよー


今日も明日もあさってもずっとお前の言葉に悩まされるのかよ!


どんな人に言われる言葉より無責任な言葉をいつも耳元で囁いていった小さな僕、


僕にとって必要の無い今まで邪魔していた僕が排水溝へ消えていった素敵な出来事だったのだ!





頑張らない僕はもういない…


母さん誕生日おめでとうね!