トップガン〜誰にも易しいい拳銃の使い方

俺は拳銃がほしいんだ



何を撃つの?



太陽さ



あいつ見てるとシャクにさわるんだ






こんなセリフが似合う男になろうではないか。


そう心に決めた僕が今日も徒然なるままに生き延びることもできたぜ。



今、君は起きてるのかい?



今日の日記を君にささげようって魂胆さ。



こういうのは一回くらい口にしてみないとな。



僕が小さい頃に憧れて見ていたヒーローの世界ではこんな光景が良く見られる。



男が一人の男を追い詰めて、その追い詰められた男が


【絶体絶命まだやり残したことたくさんあるではないか】


そんな状況になったとき取り出す拳銃。



形勢逆転できる夢の拳銃。


そんなヒーローの世界で出てくるような拳銃がほしいと思うんだ。


拳銃は絶対に今の状況を変えられるからな。


未来をぶち抜くんだぜ。


それはいい意味でも悪い意味でもさ。





辛いだろうよ


もがいて息をするのも辛かったりしてさ。


死んだほうが楽なんじゃないかなって考えたり。


周りの人間は同じような言葉しか吐いていかなくてさ。


この世界に立ち止まることなんて出来やしないのにな。


めんどくせえだろうよ。


もがいて息をするのもめんどくさかったりしてさ。


自分なんてこの世の中に必要ないんじゃないかって考えたり。


周りの人間は同じように冷たい視線しか送ってこなくてさ。




そんな今の状況を355度変えるような素敵な拳銃さ。


355度って5度しか変わってないけどね。


笑っちゃうよな。


まあ、らせん状にぐるぐる回ってるんだよ。


明日が行き止まりな君に、僕からこの拳銃をささげるよ。


あ!!


もう弾はしっかりつめといたからさ。


あとは引き金をひくだけだからね。


未来は僕らの手の中ってやつかな。


全部ぶち壊す力もたまには必要だってことさ。



それができないなら一緒に溺れてやるさ。



なあに急がなくたっていいだろう?



夢でも見てゆっくりいこうじゃないか。



おっと!!



でもよだれは垂らさないでくれよ。



僕は今タオル持ってないんだ。



なんたって、さっきも言ったけど、太陽を打ち抜くような男はタオルとかハンカチなんて持たないからさ。




言っただろう。


今日は君にこの日記をささげるよ。


まあ今の僕には何の力も無くて、自分すら操れない始末なんだもの。



はあ。


ニールセダカが胸に染み入るな。




今日は悪魔の町、おしゃれの町の渋谷に行ってきた。



映画を見にね。

ユーロスペースってところだった。


ビクトルエリセ監督の<ミツバチのささやき>って作品。


すごかったな。


感想はこの言葉が一番適してるのさ。


この映画はもう一回見たいって思うんだ。


まあこういう映画の評価ってのは映画評論家に任せてしまおうぜ。



今日の日記はいつもよりまともに書けたかな。



短く納められたしさ。




とにかくさ、僕は君にこの日記をささげたいってことを言いたいんだ。



飛んでっておくれ!