明日の作り方

昨日で僕のバンドは解散した。


別にさ、悲しくなんてないよ。


ただね最後のライブには誰も呼ばなかったんだ。


静かにひっそりとやったんだ。


なんだろうね、悲しくないのにドラム叩きながら泣いてたな。


なんでか天気も僕たちをあおるような雨模様だったな。


僕はそれに反発して、サンダルで行ってやったぜ。


雷様も驚いたんじゃないかな。

お客さんもまったくいなくてさ、思わず笑っちゃったよ。


世界にいくつもあるバンドのうちの一つが息を引き取ったところで何の力が起用されるわけでもないし・・・


でも確かに自分にとっては、本気で生きてた場所だったんだよな。


まあそれはいいやもう。


ライブ後は思ったよりさっぱりしてた。


ただ、なんか自分の中ですっごいでっかい魔物みたいな何かが動いた気がしたんだ。


とにかくそれは押し殺して最後に打ち上げみたいなことをさ、一番中のいいベースの人としたわけさ。


いや居酒屋でなぜかweezerのBuddyHollyなんかが流れたときはすっごいうれしくなっちゃって、酒を片手に熱唱したね。


なんだろう、あの知ってる曲が流れたときのホームな感じ・・・


結局さ何をどうしたって、彼女っていいよなって。


どんなに辛くってもさ、いいや彼女いるしって。


何もかもが彼女のおかげで吹っ飛ぶんだよなって。


女の子ってすごいよ。


絶望の淵から救ってくれるもの。


いる(存在する)だけで人を救えるってすごいよな。


僕なんて必死に曲とか作っても誰の力にもなれないのに。


最後の打ち上げ楽しかったな。




途中で一人になったときはもう駄目だったな。


まいっちゃったよ。


まるで前が見えないんだよ。


泣いたね。


まあ悲しくないけどさ。


あの押し殺してた魔物が僕の中では抑え切れないくらいになってしまったんだ。


正直怖かったな。


だって車にチャリで突っ込んだんだもん。


しかもまた無傷なんだ。


もうさサンクスの目の前の道だったんだけど
ほんとあのサンクスの看板の手と足の開き具合で吹っ飛んだほうが良かったくらい。


死ねないんだよ僕・・・


車に乗ってた人には悪いことをしたな。


ほんと我に返ってからはずっと謝ってた。


やさしい人だったな。


再発してしまったよ。


今まで何とか精神をコントロールしてたけど、今度ばっかしは無理だったな。


本当の僕なんだから愛してやりたい。


僕が中学の頃絶望生活を送ってたときに、
おんなじような悩みをもってた友達も精神崩壊して入院しちゃったし


どんどん僕の周りの仲のいい人がおかしくなってった。


結局僕もそうなってしまうのかな・・・


そんなのいやなんだ。


本当はもっと素直にさ、生きていきたいって思ってるんだよ。


ただちょっと自分に素直になるのが恥ずかしいんだね。


病院行って薬を処方してもらったから安心だけどもさ。


明日、もし目が覚めたらいつもの落ち着いた状態になっててほしいものだな。


何にもさ言わないからさ、だからさもう僕の精神を落ち着けてよ。



君の見方だから僕はね。


精神って怖いんだよ。


女の子ひとりその存在だけで簡単に精神崩れちゃうんだもの。


僕はそういった女の子と今死にたいって思ってる人のために曲とか作りたいって思ったな。


僕は好きな人のために生きていきたいよ。


僕は生きてることを実感するのは今はまだ夜のオナニーでしか確かめることができないんだ。


そのときに流れる音楽ってすっごい素敵なんだよ。


もう何にも見当たらないくらい。


夢の中でもつねに逃げ腰でさ。


笑ってやってくれよ。


君のその手に持ってるもので僕を殺してほしい。


そんなことも思ったり。


明日また自分でいるために繰り返すオナニー。


きっとそれは十人十色であって、誰のものでもなんでもない。


自分の生きてるって実感の塊なんだ。


オナニーが明日をつかめと言わんばかりの勢いだ。


赤ちゃんってさ最初両手に夢とか希望とか握り締めてるんだってさ。


それで生まれたときに手を開いてしまって夢とか希望を手放すときに産声をあげるらしい。


聞いたところによると、僕は生まれたとき泣かなかったみたいだよ。


ぎりぎりまで夢とか希望をずっと握ってたのかもな。


最後は泣いてしまったんだけどね僕は…


僕は普通の人より夢とか希望とかに執着する気持ちが強かったのかもな。


それが今じゃ、人並み以下のこの状態。


運命に逆らってるなって、そんなことも考えたりするよ。


結局なんとなく生きてきてしまった自分に嫌気が差した高校時代。


他人と自分の違いに気づいて、そっとその場から身を引いた中学時代。


才能は無いかもしれない。
常に表現者でありたいな。


この今の僕って言う器のなかで渦巻いてる何かをアウトプットしたいわけだ。


映画監督

小説家

初期衝動音楽


そんな感じ。


これからも哀愁生活…


思う存分生きてみたいよ僕は。


ずっと夢を見て安心してた僕はデイドリームビリーバー!!


人間って汚いくらいがちょうどいい。