新しく光るために終わるものもあるんだな


昨日さ学校あったんだ。
やっぱりすっごくつまんなかったよ!


僕にはあのコミュニティに存在することが苦しくてたまらないんだ。


さっそくだけど学校抜け出して、
発狂しながら自転車乗ってゆくんだ僕は。



ヒャッホーイ!



まず吉祥寺に行ってさ、あの子のにおいを探していたんだ。


背間ではそれをストーカーって呼んだりするんだ。


吉祥寺に行く途中でキラキラした景色に出会いすぎてセンチメンタルになってるんだな。


心がギュってしていたんだ。


もしあの子を見ちゃうとさ、きっとそのまま光の速さでバスとかに突っ込んじゃったな。



だからそのまま中央線沿いをパシャリパシャリとケータイで写真を撮りながら
体中から湧き上がるあの切なさとともに走り抜けた夕日頃。


あの時間ってのは、空がいろんな表情を見せるわけさ。


青から黒に変化するだけなのに、その間にはオレンジ、赤、紫と・・・


ほんの2時間くらいのあの瞬間。


すごいよ。


その空と中央線やら高架下ってのが絶妙にマッチするんだ。


なんか一つの映画のワンシーンのなかにいるみたいだったな。


涙をぬぐってさ。


あの時は今よりもぜんぜん知らないことも多くてさ。


ほんとに純粋に涙とか流してたんだな。


そんな感じでさ懐古の念に捕らわれながらも高架下を通るときなんて、
もう周りの人なんて気にしないでコンサートのように歌ってたな。


こんなときに一緒にいてくれる人が僕にはいない。



高円寺までチャリで行くの?
バカなんじゃないの?


そんな声も聞こえてきたよ。


高円寺ついてからはたくさん古着屋をまわったかな?


あとはレコードショップとか古本とか見たり…


僕が店によるためチャリを店の前とかに止めるもんだから店員さんとか不思議そうに質問してきたりしたなー


店:チャリで回ってるの?

僕:あ!!はい。チャリで回ってます。

店:まさかそのママチャリ??笑

僕:はい!そうなんです。こいつとは大阪の思い出もありますし。

店:そうなんだ(ここで僕の大阪の話に花が咲く)

店:君バンド好きなの?

僕:そうですね好きです。

店:良かったらさ、せっかくチャリで高円寺まで来てくれたんだから、ティーシャツ1000円で売ったげるよ。

僕:ほんとですか??ありがとうございます(ここで僕は今までに高円寺に住みたいって思ってた夢を実現させようと決心)




こんな感じのやり取りが2店くらいあったな。


いつもは自転車を適当にとめとくんだけど、
今日は一緒にまわったんだ。


そんなこんなでちょうどいい按配になったから、帰ろうかなってさ。


そんなとき、かわいい女の子がいてうっとり見ていたら目の前で男の人とチュウしだしたんだ。


そればっかしはおいらも恥ずかしい気持ちになっちゃったぜ。
まるで自分が恥ずかしいことしてるのかなって勘違いしちゃったくらいだもの。ヘヘヘ



でもなんかうらやましかったな。


その場から僕は自転車を置いて走って逃げてしまったんだ。


なんだかすっごい寂しくてさ。


高円寺は僕にとっていつもはあったかいんだよ。
そんときばかりは一人ぼっちがすっごい怖くなったな。


もうどうしようって・・・


そんなとき、さっき話した店の人にあってさ。


いろいろと自分のこととか話しちゃったな。


ぶっさいくだったんだろうなあんな顔・・・


結局その店の人に見送られて、帰る決心したな。


女の子たちはまだいたけど、僕は泣かなかったぜ!!


純情商店街のにいたあの二人がどんどん小さくなってく。


もう帰り道はつねに歌い続けたな。


歌ってるときって不思議と何もかも忘れられるんだよな。


途中でさ二人乗りしてるお兄さんお姉さんカップルと並走することになったんだ。

そのときに僕は歌を大声で歌っていて、


その二人は最初のほうは変人を見るような目でこっちを見てたんだ。


僕はなんかおかしくなっててさ、「あなたたちにこの歌を歌うね」って言ったんだ確か。


でも最後まで真剣に聞いてくれてたな。


びっくりしたな。


だって変人がカップルの横で自転車に乗りながら歌を歌ってるんだもの。


それは端から見たらおかしいじゃない。


でも最後まで聞いてくれてうれしかったな。


あのカップルにはずっと続いてほしいな。


途中で別れて、また一人で歌って帰ったな。


往復4時間の幸せな時間だったな!!


今度は僕も大好きな女の子と高円寺行きたいなって思ったな。


二人でセンチメンタルになれるようなさ。


同じ景色見て、「あーキレイだ!」とか一緒にため息とかついてね。


そんな恋がしたいな。


一緒にいてくれたらどんなに落ち着くのかな。






23時半からバンドの話し合いがあったんだけどさ、


次のライブどうするかみたいな話から、


今からスタジオ入ろうってなったわけさ。


4時過ぎとかに話し合いしてさ
おそらくこのバンドは、次のライブで解散だよ。


…帰り道に僕は川に飛び込んだんだよ。


生きる場所が消えるのかと。


これからはもっと曲とか作って、もっと人間らしく生きていきたいな。



これから絶対に自分のボーカルのバンド組んでみんなの前に出ていくからその時はどうかよろしくです。