戦争をしたくない

それだけいいたかった。
さいころから何か1番大切なことを人の前で言いたい時涙が溢れてきて言えなかった。

官邸前で僕は溢れてくる涙をただぬぐっていた。

打楽器に合わせて叫ぶ
憲法壊すな!」「阿部はやめろ!」

僕にはそのリズムが悲しいものとしてずっと残っている。トラウマになるリズムだった。

結局僕は戦争したくないなってことを思ったんだ。誰が悪いとかじゃないけど、ただなんとなく戦争したくないなって思った。

思っていることを口に出すのが下手だ。
でもあの場所に行ってみて、思った以上に悲しみだけがそこを動かしてた!

みんなひとりひとりが望めば戦争はなくなるよ!ってジョンが言ってた。
信じていいの?



デモが終わって帰ったらなんだかんだみんな生活をする。いつも通りに。
しかもそれができちゃうんだすんなり。

嘘が半分!デモはなんだか映画みたいだった。そこにあるのにないような感じ。

僕は目に焼き付けてきた。
それで良かった。

僕もまたいつもの生活に戻るよ。