GOING STEADYと銀杏BOYZが全て

僕が今生きてるのもGOING STEADY銀杏BOYZ の音楽があったから。

その景色がこんなにも美しいんだって思えるようになったのも。

中学生、13歳になってからどんどん劣等感に襲われていった僕。

笑い方もいびつだったかな。
本当に上手になんか笑えなかった。

正直退屈じゃなかった。
刺激がほしいわけでもなかった。
でもなんかうまくいかないなあってずっと思ってた。

好きな人の視線を奪うことなんか一度もできなかった。
13歳の僕たちには本当は1番必要な事だった。

あいつの事を見る、君の目が僕は好きだった。キラキラしてて、恍惚としていたから。
そのまま僕のものにしたかった。

それでずっとそのままで良かった。
そのままでいると思ってた。

僕のものにしたいなあって思ってるだけで良かった。本当はそれじゃダメだったんだけども…


愛だの、恋だの、戦争だの、テロだのよ、
誰も俺等の青春はァ殺せやアしねえんだよ!!!


そんなセリフを聞くまでは。


僕はこのセリフを聞いて、人生の全てをひっくり返す事ができると思った。
目の前にある壁の壊し方を教わった。


音楽は本当におもしろい先生みたいに、
僕に人生の変え方を教えてくれた。


爆音で音楽をイヤホンに流して、自転車に乗ること。僕の見えてる世界はあっという間に色づいた。幸せの花がたくさん咲いたの。


うしろに消えてく景色までが美しかった。
僕のものになった。


かわいい女の子の横顔をノートに描いたりした。帰ってからそれを見ながらオナニーもした。好きな人への気持ちは大きくなった。


犯罪を犯す前に、しっかりと踏みとどまることだってできた。
そして、自分の気持ちを隠すことが恥ずかしいことなんだなと知った。


自分が弱者であると認めても良いんだ。
ただ、素直であれ。


童貞というフィルターを通して見る世界の素晴らしさを知った。
破壊的な音で目の前の扉を開けていった。
僕なりの成長だった。


見つけたんだ。すごいもの。
未来を変える魔法。


自分が壊れかけた時、
とにかくそばにはGOING STEADY銀杏BOYZがそばにいた。

よくわからないのに涙が出ることがあった。
本当によくわからないのに。


眠る前は、その日に起きた悔しかったことが頭を駆け巡る。その時、黄色憂鬱が僕を襲う。

GOING STEADY銀杏BOYZはヒーロー。
そんな時いつも飛んできてくれた。


弱くたって良いよ。
ただ自分を信じろよって。
自分のその感情を大切にしろよって…



2013.11.15
僕の好きなバンドのメンバーが脱退する。


愛してたと思う。
精神的なすごく大切な所で繋がってたバンド。

僕はこの生涯で3回ライブに行くことが出来た。3回のライブとも涙が止まらなかった。


一生を変えるような音楽をありがとうございます。


全てを変えた愛すべきバンド
GOING STEADY銀杏BOYZ