僕の見ているクロと君の見ているシロがもしかしたら一緒の色なのかも

向こうの水平線へ太陽が沈んでいって


僕はああ今日が終わってしまうって嘆いていたけど


こっちの水平線にはもう月が太陽に力を借りて精一杯の光で僕についてきていて


すっごくセンチメンタルにいつもなっちゃうんだよな。


だってどんな淋しくて暗い道でもあいつが精一杯光ってくれるせいで
鮮明に見えてしまうからさ。


そのせいで、あの曲がり角で手を振ってこっちに来いって言ってる化け物が見えてしまうからさ。


あの子ともし二人きりになれたときはちょっとだけ休憩していておくれ。


僕の顔があの子に見えないように暗くしてほしいなあ。


こんな僕を見たら、逃げ出しちゃうかも知れないからさ。


それだけ約束してくれたら、十五夜の時以外にもお饅頭をかかげて歌ってやるよ!


あはは。


最高級のお饅頭は買えないからそれだけはわかっておくれな。





こんばんは!
明日に向かってピストルを撃ったら、


見事にUターンして帰ってきしまったもんで、


しっかり頭を撃ち抜かれました。


なんてアメリカンジョークを
笑ってながせる力量と器がある人はどれくらいいるんだろうかね。


かっこいいギターの音なんていらないし、かっこいい音楽もいらない!


少しばかりの羞恥とか、ためらいもいらない。


だから僕がやりたい音楽は1つの方向に向かっているよ。


でもそれは僕にとって起きてはいけない事だからこの運命を変える必要があるんだよ!


わかるかい?


だから明日に向かって撃つしかない!


もしチキンが捕れたら一緒にキャンプしながら食べようね。


スタンドバイミーのような旅に出れたらいいんじゃないかな。


あ!
でも沼を渡るときは気をつけろよ!


パンツの中とかにヒルとか入っちゃうから…


そんなときは君は恥ずかしい顔であっち向いてって言うんだよな!


僕もハッてなって、焦っちゃってまた沼に落っこっちゃたりするんだ!!


こんな妄想だって歌にしたら形になるし、こういうのが僕はたまらなく気持ちいいって思うんだ。







忘れないうちに


忘れないうちに書いておこう。


昨日を真空パックに閉じ込めちゃったんだ。


そしたら、それはいつあけてみても出来立てのままジュージューと音を立てていて、おいしく感動を味わえるんだ。


素敵な裏技を見つけたのかもね。


音楽はいいねえ。


そんな当たり前のことをサラッと言ってもいいかい?


まだまだそういう言葉は僕には似つかわしくないけども、
いつか言えるといいなあ。




昨日は新宿のCLUB ACIDというライブハウスでライブをやらせてもらったんだ。


お客さんも20人以上来てくれて、僕にとって幸せな時間をみんなと過ごせたと思うんだ。


こんなキラキラした言葉を吐き出すのにもたくさん理由があるんだ。


昨日僕は授業でライブのリハーサルも出れずにちょっぴり不安で、


新宿も苦手なもんで、
気持ち的にもまいってたけど、


新宿をしばらく彷徨って
そうだな、ちょっと涙も出そうになったのかもな!


そんな時バンドメンバーが交差点まで迎えに来てくれていたりしたんだ。


でも笑っちゃったのがバンドメンバー全員まったく違う方向を見て、僕のことを探していたんだ。


真後ろに近づいてもぜんぜん気づかないんだもの。


でも横断歩道を渡って君たちのもとに歩いていくとき、
君たちがすっごく輝いて見えていたよ。


今日はよろしくお願いします!


そうやってつぶやいて渡ったよ。


ライブハウスについてからも、お客さんから差し入れとかもらって
初めての経験だったからどうしたらいいかもわからなくなっちゃって…


そんなわけで帰りには荷物も幸せでいっぱいな重さになって…


昨日はライブができてよかった。


僕がこんなにも幸せな時を過ごしていても、


やっぱりどこかの裏道に座り込んで泣いている女の子がいたり


親がまだ帰ってくるって信じて毎日毎日ドアを気にしていたり


笑った顔をしているように見えて、心で大泣きをしていたり


恋人からもらったペンダントにそっとキスをしてお墓の前にいたり



夢の中で僕は歯が抜け落ちて、
でも昨日は笑っていたの。



なんでだろう…




とにかく世界が愛に満ち溢れることはない!




でもそれは悪いことじゃないのかもね。




その答えがわかったとき、僕は涙を流して歌を歌えるのかもしれない!




今はもう答えは覚えてはいないけど…







夏帆がかわいいぞ