良いことなのか悪いことなのか

秋田は好きだ!小さい頃よく来てた。
おじいちゃんに会いに来てたんだ。

身体が弱かった自分は東京から秋田に車で行く時にいつも喘息になって呼吸困難になってサービスエリアで吸入器で発作が止まるまで休憩してもらってた。

自分の喘息のせいで運転のペースを乱すのは嫌だなって思ってギリギリまで黙ってた。
そんなことしてるから、喘息が酷くなるんだけど。

電動の吸入器だったから、どうしてもサービスエリア内に入らなきゃ吸入できなかった。
通り過ぎる人は俺のこと不思議そうな目だったり、かわいそうな目で見たりしてった。
今思えばああ言う時に人の冷たい目線とかは経験してたんだなあって思う。

秋田に行くのはいつも死にものぐるいだった。それでも行きたかった。
おじいちゃんが大好きだったからだ。

小銭をなぜか腕にセロテープで貼り付けてたおじいちゃん。
東北訛りで全く聞き取れないような呪文みたいな言葉を放つおじいちゃん。
若い頃はめちゃくちゃ厳しかったみたい。

そんなおじいちゃんが好きで、不思議な雰囲気に触れてる間は本当に俺とおじいちゃんだけしか知らない時間みたいのが流れてたな。

もう今はいないおじいちゃんだけど、
俺はおじいちゃんが褒めてくれた書道をずっと続けて師範の免許までとった。
褒めてくれてすごく嬉しかったな。
もっと褒めてほしかったな!

なかなか逢えなくなった時期があってその時は、いつも20時半くらいに老人ホームのおじいちゃんから電話がかかってきていた。

三兄弟で、順番に話していった。
妹がまだ小さい頃だったから、妹と話すのすごく嬉しそうだった!!
俺もすごく嬉しかったなあ。

なんか繋がってるなあって。

でもおじいちゃんは老人ホームの公衆電話から電話をかけてくれてたから、小銭がなくなったら切れちゃうの。

その時、おじいちゃんが

あとちょっとで切れるよ!!

って言うんだけど、その時が本当に辛いの。たまらなくなるの。今すぐ会いに行きたいってなる。

こっちはお母さんと三人で明るい部屋でテレビ見たりしてて、、、
おじいちゃんは真っ暗でひとりぼっちでいるんだろうなあって…

すごく申し訳ない気持ちになってた。

俺秋田にいたんだよー!
伝わればいいな。喘息も起きずに秋田まで来れるようになったんだ。

褒めてほしいなあ。


いろいろ悩みがあるんだ。
特に最近さ、俺このままじゃダメだと思っててすごく不安なんだ。
何か変えていきたいんだ。

自分のこと忘れてしまいそうで、
怖くて、でも助けてってなかなか言える人っていないんだよ。

おじいちゃんいたらどうなってたかなあって思うよ。

今いる場所からはそろそろ抜け出そうと思うよ。逃げるんじゃなくて、新しく前に進んでやろうと思ってるんだ!!

報告だよ!

また一歩ずつ前に進もうと考えてる。
ひとりでもやっていけるようになりたいんだ。


今は帰りのバスの中だよ!!
やっぱりバスって悪いことばっかり考えちゃう時間になるなあ。

朝になったら東京に着くんだな。
怖くてもまた自分のフィールドに帰って、
誰かの心の隙間を埋められるように、笑ってられるように曲を作りたい。